教えれば教えるほど…2

その1からずいぶん時間が経ちました。

「教える」って何でしょう?

一般的に「教える」とは、相手に言うなり何なりの方法を使って伝えるということですね。
「これはこうだぞ」と。

で、その方法で、伝えられたことをうまく受け取って活かすことができるか?

まず一つ明らかなこと。
大抵の人は、自分が興味を持てないことを覚えたりできるようになったりするのはとても難しいということです。

大学って、自分の興味のある分野を学ぶために自ら希望して行ってるんじゃないか?

確かにその通りです。
ただし、そのモチベーションのレベルは昔とは違います。

動機の根源は…
誰かが行けと言ったから
皆が行くから
行った方が良い仕事に就ける(と聞いた)から
などなど、本当に欲しいものがそこにあるから、という感じではないでしょう。多くは。

そしていざ大学に入ると、基礎と称して何に使うか良く分からないことを覚えたりできるようになったりすることを要求されます。

それを「できるようになれ」って、なかなか難しいことです。

そういうスタイルが好きな人、向いている人はいるでしょう。
そういう人はそのやり方で成果を出せば良いと思う。

でも恐らく、多くはそういったことに適していない。
それはそもそも能力の高低などではなく、やり方の問題。

言われてやるより、やりたいことをやった方が成果は上がるのは当然。
自分が好きなことに関することなら、複雑なプログラムや計算ができるようになる事例はいくつも見てきました。

そもそも好きなことを上手になりたいなんてのはごく当たり前のこと。
対して、自分に関係ないと思っていることを習得するのは難しい。

嫌いになるやり方、好きでもないことをやらされるやり方では、うまくいく方がおかしいのでしょう。

好きでもないことをやり抜いてできるようになった人が優秀という価値観があったり、自分も昔はそうやってきたのだから、そのようにするのが当然、という価値観があったするのかな。

確かに難しいことや苦しいことに耐え抜くことにには一定の価値があったりすることは理解できるけど、どうせやるならもっと成果の出るやり方…

好きなこと、本当に必要だと実感できることでやるべきだと思います。

自分に課されたミッション、タスクをいかに好きになるかというのも大事な能力の一つではあるのですけどね。

じゃぁ好きになるにはどうしたら良いか?
楽しいとか、自分に関係あることだとか、必要性を実感することではないかな。

本当に欲していること(知識やスキル)を、良いタイミングで手渡すなら、彼らは実にうまくそれを利用するし忘れない。
本当に好きなことなら、放っておいてもバリバリやりますよ。
そこに本当の学びがある。

なので、夢工房で好きなことをトコトンやった卒業生達は、楽しそうにバリバリやってます。

そんな風に思います。

最後に
学校の勉強だって必要じゃないか?
そうなのだけど、それが実際の自分が希望する業務にどのように結びつくのかが分からない。
加えて、実際の仕事がどういったものなのか分からない。
それを解決する必要はあるでしょう。
インターンシップも一つの手ですが、いかんせん期間が短い中での「お客さん」ですから、本質的なところを掴むのは難しいでしょう。
アルバイトは良い経験になると言われるし、実際その通りだと思うけど、結局多くのアルバイトは言われたことをやるわけで、恐らく自分が興味がある仕事のイメージ自体想像付かないのだから、意味が無いとは言わないけどもっと良いやり方があると思う。

仕事って、言われたことをやるものだ
そういう貧困なイメージを破壊することがまずやるべきことなのかもしれません。


即戦力の人材

夢工房では即戦力の人材育成を目指しています。

で、即戦力って何だ?
って話なのですが…

希望の職場ですぐに通用するスキルだけでなく、考え方や想像力、行動力、果てはメンタルタフネスやチームワークまで、求められることは多々あるでしょう。

スキルの詳細などは企業や部署などによっても変わるものなので、その辺は基本的なところを押さえておけば良いでしょう。

むしろ夢工房で大事にしているのは、その他の諸々。
スキルは目に見える部分ですが、目に見えないその他のものです。
そしてそれらを大きくカバーした経験ですね。

ゴール達成のための考え方、やり方。
チームで動くときや、新しいものに取り組むときに必要な考え方や行動。

これといった答えが無いものばかりですし、人によって異なることばかりだったりもします。
なので皆が同じように考えて行動すれば良いというものではありません。
むしろ個々が自分のやり方を見つけて工夫する事が大事なので、卒業時の仕上がりは千差万別。
でも、スピリットやマインドの根底は共通したものを持っているかな。

それらを在学中に達成できればそれに越したことはないのですが、なかなかそうもいかな場合もあります。
でも良いのです。

ベストを尽くした結果分かることがあるわけで、続きは社会に出てから構成していけば良いのです。
本番は社会に出てから。
夢工房はそのための発射台と言ったところです。

答えはどこにある?

自分の外にある定型的なものを自分の答えとするか?
これは答えが決まっていて、記憶することを中心とした学校などの学びの場合。
それがうまくできれば「完璧」ということになります。

それとも自分で作っていくか?
これ、近年では
「答えの無い問題を問い続ける力」
とか言われて、教育の場では重要とか言われていたりすることですが、正直なところ全くピンときませんでした。
だって、そんなことを言いながら、正解はすでに決まっていたりする。
正解があるからこそ、それに対して点数が付けられるわけですから。
なので、そういった教育は現状のシステムでは無理なのです。

では、その「答えの無い問題を問い続ける力」とは一体何なのか?

実は最近までピンときませんでした。
でも、実は自分の足元にあったのですね。

開発なんかは最たるものです。
ゴールを定めても、達成方法、実現方法は決まっていない。
試行錯誤しながら形にしていって、ゴールに到達する。

なーんだ、仕事のことじゃんか!
新製品の開発なんて、まさにそのものです。

新しい製品なのだから、どうしたら良いかなんてやってみないと分からない。
試行錯誤のチャレンジをしながら形にしていく。

社会に出たらごく当たり前のことです。
ミッションは与えられたりするけど、達成方法は自由。
それ、能力って言って良いのだろうか?
常識じゃん!
でも、確かに授業では手に入りませんね。

この能力、定型的な学習をすればするほど手に入らなくなる気がします。
人にもよると思うけど、一般的には正解を探す定型的な学習の方法に嵌まると、視野が狭くなって、型破りで失敗のリスクがあることを避ける傾向になるでしょう。
だって定型的なやり方って、達成方法が決められているのだから。

自由な発想とチャレンジが無いとできないことを、それ無しでやるってのは無理。
両手を縛られて自由を奪われた状態でボクシングするようなもの。

キミがチャレンジングな開発者を目指すなら、型破りなチャレンジの中に面白さや突破口があるってことを知っておいた方が良いです。

最初から決められている完璧なものなんて、やっても面白くないし、別にキミがやる必要は無いわけです。
そういうのは、そのテが好きな人やAIに任せれば良いでしょう。
リスクや問題(テストの問題ではない)があるからチャレンジする意味や価値があるわけで、それをやらなければキミの存在意義は無いのです。

そういうことです。

でもまぁ、学校では言われたこともある程度やらないと困ったことになるので、バランスが重要ですけどね。