すぐやるヤツが最強

色々学生を見てきましたが
やはり、すぐやるヤツが最強ですね。

どんなに頭が良くたって
どんなに良い子だって
すぐやらないヤツは残念な結果に終わります。

やるヤツって、依存性が少ない。
だって、自分でやるんだから当然です。

すぐやるヤツの価値観は
失敗を恐れる心より
圧倒的に
欲しいものを求める心が強いのです。
「自分」が「やりたい」のです。

なので、やるかやらないか
という選択ではなく
どうやったらできるか
という思考が働く。

その違いは大きいです。

で、すぐやらないヤツは何してるかというと
「後でやろう」
って思うんですよ。大抵は。

日々色々起きる中で
「後でやろう」
が沢山発生して
それは未来に送られるのですが
いずれやらなきゃいけない時が来る。

そこで膨大な
「後でやろう」
に向き合うことになります。

しかも大抵は
凄く忙しくてどうにもならないときとか
何かが起きたときとか
最悪のタイミングにです。

で、いわゆる究極の選択
をせざるを得なくなります。
どれも選びたくないけど
どれかを選ばざるを得ない
そんなヤツです。

この「後でやろう」は
本人は「やらない」に分類しているつもりは無くて
むしろ「やる」の仲間だと思っているでしょうけど
結局はできなくなっちゃうはずなので
「やらない」や「できない」と同義です。

なんでこんなことを記事にしたかというと
もちろん自分の経験から大事だと思ったからです。

学生に限らず、色々と先送りにしてしまうのは良くある話ですが
好きなことを先送りにするのは救いようが無いです。
大抵は、とてもつまらないことになっちゃいますから。
とはいえ、仕方ないこともありますけどね。

そんなことを考えていると
好きなことをすぐにできる夢工房の連中は良いよなぁ
なんて思ったのです。

好きなことを躊躇無くすぐやると
もちろんうまくいかないこともあるでしょう。
でも、成長のスピードは凄いことになります。
恐らく本人は、そんなことを気にしている暇もないでしょうけどね。

墜落…しないために

昨日に続いて飛行機ネタです。

今回は、お師匠様の佐野彰一先生からの受け売りです。

佐野先生は、ホンダF1第1期の車体設計者ですが
学生時代に専門で学ばれていたのは航空機なのです。
で、ホンダがF1を始めるときに
モノコックボディを設計するなら航空機を学んだ者が適任だろう
ということで最初のF1マシンの設計に抜擢されたのですね。
飛行機はF1マシンと同じ応力外皮構造(正しくはセミモノコック構造)ですので。

その佐野先生が、こんなことを仰っていたのを
ふと思い出しました。

開発は飛行機が飛んでいるようなものなんだよ。
高度があれば飛行中にトラブルが起きても
墜落するまでの時間を稼いで何とかできる可能性が高まる。
開発を早く進めておくというのは
高度を稼いでおくということと同じなんだよ。

あぁ、なるほど!
と思いましたね。

開発を早く進めておくのが良いことは
誰でも何となく分かっていることでしょうけど
実際にそうしておくことの重要性を
概念として理解するにはピッタリの表現ですよね。

すぐやることの大切さ

学生を見ていると
色んなことに気付きます。

ああ、こういう行動パターンって…
うまくいくんだなぁ
とか
やっぱりうまくいかないんだなぁ
とか。

目の前でその光景が繰り広げられるのですから
そりゃ良く分かるってものです。

ただ、学生の心の内は
見ているだけでは簡単には分からないので
話したり試したり観察したりして
探ってみる必要があります。

自分の心の内なんて
自分でも良く分かっていないことが多いのです。

今日のネタは
「あとでやろう」は大抵できない
です。

生真面目なタイプは
うまくいかないことが多いなぁ
と思っていて気付きました。

生真面目なビギナーは
「よーく考えて完璧にやろう!失敗しないようにやろう!」
なんて理想があったりするかもしれないけど
できないまま終わることが多いのです。

これ
「よーく考えて(あとで=今はやらずに)完璧にやろう!」
なわけですよ。

すぐにやるわけではない。
すぐやらなければ
大事なことを忘れたりするし

最初の段階で「先送り」にしちゃっているので
その後はいくらでも先送りにできる。

「完璧にやるために」
がそのための言い訳になる。

それに
結局は「完璧に」なんて考えても
経験がないのだから
そもそも大したレベルでできるわけはなくて
ブラッシュアップが必要になります。

そのためには
早期にトライして結果を出して評価して
重要なポイントやノウハウを身に付ける必要がある。

つまり考えることが
トライしたりブラッシュアップするための
時間を消費しちゃっているのです。

「早くやりたいからまずやっちゃう」
というやり方は
失敗も多いのだけど
その分やらないとわからないことが分かる。

「まずやっちゃう」
は行きすぎかもしれないけど
「(ちょっと調べて)まずはやってみる」
「調べながらやってみる」
くらいがちょうど良いのだと思います。

結局は
自分の持っている限られた時間を
どのような配分で使うかが問題。

(やらずに)考えれば考えるほど
「やる」時間が無くなる。

その分、やらないと分からないことが分からなくなる。

その辺に気付いている学生は少ないのではないかなぁ。

あとでやろうと思った瞬間に
それはできなくなる
というお話しでした。