仕事の選び方

この世には
仕事を辛そうにやっている人と
楽しそうにやっている人がいますね。。

「辛そうに」とは言わないまでも
我慢ばかりしていたりする人は多いのではないかな。

社会に出る前の学生は
就職を考えるときに

「面白い仕事はないかな?」

と探すでしょう。
うんうん
その気持ちは分かる。

「楽できてお金いっぱいもらえる仕事は?」
なんてのは論外なので
そんなあなたは
せいぜい良い仕事を探してみて下さい。

私は、そういうのは詳しくありませんのであしからず。

さて
仕事を辛そうにやっている人と
楽しそうにやっている人
ですが

何もこれは仕事に
面白いものと
つまらないもの
があるわけではありません。

大抵は
自分が仕事を面白くしようとしているかどうか
という違いです。

どんな仕事だって
自分で面白くしていくことはできると思います。

逆に、どんな仕事でも辛くすることもできます。
特に
言われたことを単にやる
ということにしてしまった場合です。

例えば、自動車の開発

とても夢がある仕事で面白そうでしょう?

でも、やっていれば必ず失敗があるし
行き詰まることもあるし
仕事量は多くてエンドレスです。

私は、思い起こしてみれば
失敗やトラブルはしょっちゅうありましたし
夜中に仕事の夢を見て飛び起きる
というようなこともありました。

仕事のことばかり考えていて
休みの日にも会社に行っちゃって
駐車場に着いたら誰もいなくて

「おお!一番乗り…じゃなくて、休みか」

という間抜けなことが何度かありました。

でも、やらされていると思ったことはないし
凄く楽しかった。

かつて一緒に仕事をした人
その人はF1の車体設計のチーフに上り詰めた人ですが

今でも印象に残っているのは
ある朝顔を合わせたとき

「あははは!小平さん、血のションベン出ちゃったよ!」

という台詞です。
しかも楽しそうに。

確かその時は、サスペンションの設計をしていて
考えて考えて、考え抜いて
血尿出ちゃったんですね。
で、笑ってる。
凄い人だ。

こんな仕事
やらされている
と思って
受け身でやってたら

お金のための我慢
と思ってやっていたら

そりゃぁ辛いだろうな

と思います。

でも、好きな仕事だったら
楽しんでやれると思います。

たぶん、どんな仕事でも一緒だと思います。

開発でも
営業でも
職人仕事でも
たぶん一緒。

なので
仕事は「好きなこと」を「やる」ことです。

「好きでもないこと」は、もちろん
「好きなこと」でも「やらされる」
というやり方をしてしまったら
どんな仕事でも同じようなことになるでしょう。

好きなことを仕事にしても
きっと想像とは違っています。

でも、好きな仕事なら頑張れるし
好きになれるように変えていったりして
工夫ができますね。

「企業研究」
なんて言って
色々調べるのは結構ですが

資本金や福利厚生は
君を幸せにはしてくれません。

盛り上がっていない業界や
名の知れない会社を選んで

「そんなところ大丈夫なの?」

と言う人がいるかもしれませんが
そこで頑張るつもりなら
気にする必要はありません。
だって

その業界や会社を盛り上げるのは君なんだろ?

ってことですから。

何があるかは分かりませんが
そこでの経験に無駄なものは一つもないはずです。

チャンスは誰かが持っている

クッソ、ナントカ…
バカ、ナントカ…

よく聞きませんか?
あなたは言っていませんか?

単に
みんな言っているから
流行っているから
そんな特に理由にもならない理由で言っているのだと思いますが。

アレ、ダメです。

何がダメかというと
無意識の話なんですが

無意識は、人称を理解しないのです。

なので、ソレを
特に誰に向けてでもなく
特に悪い意味でもなく
普通に自然に使っていると
無意識は
それが自分に向かっているという理解をします。

なので、自然と
クソでバカが入ってしまいます。

恐らく、クソでバカな人生になります。
少なくとも、そういう可能性が高まります。

まぁ、本人はそれでも良いのかもしれませんが
周囲で言っていたら耳に入ることもあります。

前向きに頑張ろうとしている者には
ネガティブなワードは気持ちよくない。
正直、迷惑です。

なんかここまで愚痴っぽくなりましたが
大事なのはここから。

誰しも
何かしらうまくいって欲しい
と願っているはずなのです。

そのために学校に行ったり
何かにチャレンジしたりしています。

うまくいくために必要なものは色々あるでしょうけど

重要なものの一つに「チャンス」があります。

これが手に入るのを
宝くじが当たるのを待つように待ちますか?

まぁ、何もせずに待っていても
何も来ませんけどね。

というのも
チャンスは自分がすでに持っているものではなく
第三者が持っています。
思考と感情を持った人間が持っているのです。

会社だったら上司や先輩
学校なら先生や先輩かな。

で、チャンスを持っている人は
それを誰かにあげたい
と思っている。

どうせあげるなら
うまくやってくれる人や
面白くしてくれる人に手渡したい。

そんな時
クソとかバカとか言っている人に手渡したいだろうか?
考えるまでもないでしょう。
そういうことです。

よく失敗しちゃうのは
いわゆる「優秀な人」にチャンスを手渡してしまうことです。

私も初めて部下を持ったときにやらかしました。

これ、本当に仕事ができる人なら良いのですが
単に学校の勉学の成績”のみ”が優秀な人に手渡しちゃうと
うまくいかないことがありますね。

というのも
例えば「新しいものをつくる」というチャンスには
だれもやったことがないことをやる
というミッションが内蔵されています。

こういうのにチャレンジすると
失敗したり行き詰まったりするのですが

そこからどうするかは
パッションやマインドの問題であって
形式的な知識の保有量の問題ではありません。
もちろん、知識があるに越したことはありませんが。

パッションがあるヤツにチャンスを渡せば
多少知識が不足していても何とかしちゃいます。
その逆は、あまりお目にかかったことがありません。

チャンスを掴むには
チャンスがあるところにいなければならないし
ちゃんを手渡せる距離にいなければならない。

そういう環境にいる
というのが必要最低限の条件です。
当然ですが。

もちろん
リスクは取りたくないけどチャンスは欲しい
という矛盾した欲望は捨てましょう。
それを本当に望むと
凄く難しいことになりますから。

そう。
チャンスというのは多面性を持っていて
ある方向から見ると素敵なのですが
別の方向から見ると
リスキーで面倒くさいのです。

掴んでみて
やってみないと
正体は分かりません。

なので、面倒を排除して楽をしたいなら
チャンスなんて見向きもしないのが一番
ということになりますね。

もちろん、そんなの面白くないよね!

ということで
夢工房では、ものをつくるだけでなく
こういうネタを皆で話し合って

あーじゃない、こーじゃない
と、やってます。

技術は人なり
ですから。

アイデアが出るとか出ないとか

何か新しいことをやろうとしたとき
アイデアが必要になります。

最適なアクションのためのアイデアを出すためにはどうすべきでしょう?

「良い」アイデアのためには
まずは多くのアイデアを出すべきです。
一つじゃダメ。

なぜかというと
「良い」
というのは相対的なことなので
複数のアイデアを比較して、はじめて
「良い」
と言えるからです。

やっちゃいけないのは
一つ思い付いて
それだけやっちゃうこと。

なので、初期段階では
可能な限り多くのアイデアを出すべきです。
次に
選択して集中する
というアプローチです。

この時
「良いもの作りたいから
良いアイデアを」
と思うのは当然なのですが

ダメなアイデアを出して
何がダメなのかを考えるのも悪くありません。

アイデアの出し方のアプローチは
先人達が苦労して「技」を編み出していたりもするので
興味があれば色々調べてみるのも面白いと思います。

特に航空機の開発においては
興味深いノウハウが結構あります。
圧倒的にアメリカが多いですが。

さて
このアイデアを出してアクションに結びつけていくアプローチについて
思うことがあります。

最近は
多くのアイデアを出すのが苦手なコが多い気がするのです。

これは能力的な問題ではなく
習慣によるものだと見ています。

机の上のお勉強ばかりしていると
ゴールはあらかじめ決められている
一つの「正解」を導くことであって
それは決められた一つのアプローチによる場合が多いのではないでしょうか。

なので、考えはじめると早々に
一つの考えに収束してしまって
広がりが持てない。

そして
正解か不正解かという考え方をすると
発展もしない。

結果として
突拍子もないものや
変なものは
そもそも俎上に上がらない

なので斬新なアイデアは生まれない

そういうことではないかと。

これ、学生を管理する側としては
面倒が無くて楽な方法です。

「正解以外は受け付けないぞ!」

そうなると、定量的で明確な評価ができます。
クレームを受ける心配も無い。

正解はは正解
間違いは間違い
ちゃんと正解を出してから持ってらっしゃい。

そういう訓練を十数年受けると
それが当たり前になっているので
そこから変えるのは
なかなか難しいと思います。

でも変えなければ。

だって
そんなのパソコンみたいですものね。

人間にそれをやらせたら
コストパフォーマンスが悪いだけでなく

全く面白くありません。
色んな意味で。

しかし、これは外力ではどうにもならないと思っています。
本人が、それを望まない限りは。

でも、恐らく本人は
そういうことに気付いてすらいないから
望みようもない。

さて、ではどうするか?

やはり本人自身が
望むものをゴールに設定して
壁にぶつかるしかないでしょう。

それが欲しいから
壁を越えるしかない

という状況を作って
自ら努力と工夫をするようにするしかないと思っています。

やはり環境が重要かと。

果たして夢工房がどうなのか
それはすぐには分かりません。

あと数十年経って
初めて分かることかもしれません。

なので、結果なんて待ってはいられない。

日々反省とリファインを繰り返して
信じる道を進むしかないと思っています。

うん。
不完全な現状に対する
もっともらしい言い訳ができた気がします(笑)