コミュニケーション力

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先生の言うことを聞いたり、友達と楽しくおしゃべりをするのがコミュニケーション力ではないことは分かっているのだろうか。

と言ったので、今回はこのお題でいってみましょう。

近年、大学生には「コミュニケーション力」が求められている、と言われています。
どこから求められているかというと、社会(というか会社)からです。
なぜかというと、業務遂行に欠かせないからです。

では、それはどういったものを指すのか?
業務の基本で言うなら

いわゆる「報連相」
報告・連絡・相談
ですね。
これを例に挙げましょう。

今、これをやってますよ
現状はこうなってますよ
これからこれをこんなふうにやりますよ
やった結果はこうなりましたよ
こんな問題が起きてます
うまくいっちゃいました
などなど

そんな感じです。
まぁ、アウトプットですよね。

アウトプットの対象は、管理・監督者だったり共同作業者だったり。

円滑な業務遂行のための現状把握が必要だし
リスクコントロールができたり
本人の成長のための材料ともなるし
仲間を守るためでもある。

もちろんそれは、組織としての力を発揮するためには欠かせないことなのですよ。

学校では、聞かれたら答える
聞かれなければ言わない
情報の発信源からはできるだけ距離を置く
なんてことになりがちですが、それはその方がメリットが大きいからでしょう。
言わなくて済むし、やらなくて済む。

もちろん仕事においても、同じような価値観で遂行することは可能です。
全くうまくいかないだろうけど。
それじゃ可能と言っちゃダメか。

学校だろうが仕事だろうが、恐らく「やらされる」という姿勢でいるかぎり、実のあるコミュニケーションは難しいでしょうね。
まぁそういうわけで、一般的な授業ではコミュニケーション力を養うのは難しいので、やらされる環境ではなく、やりたいことをやって、チーム力を発揮して成果を出すような経験の中で磨くのがベストでしょうね。

夢工房でも、入ってきた新人君が苦労することの一つだったりします。
「言われたこと」を「一人でやる」という訓練を延々してきたらそうなりますよね。

決めるのは感情だ

何かができるようになるか否か

そういったのは能力で決まると思われがちだけど、決めるのはいつも感情。

意外ですか?
そうでもないですよ。

できるようになるためには、やらなきゃいけない。
まぁ当然です。

とはいえ、ちょっとやったくらいじゃできないことも多いわけで。
だって、できるかどうか分からないことをするのがチャレンジでしょう。
なので、チャレンジする時って何かが足りていないのです。
で、そういったときに何が起きているか?

その足りない何かを手に入れるのが、面倒だとか、辛そうとか、リスクがありそうだなって感じる。
そんな感情が沸き起こってきて、結局は手を伸ばさなかったりやめたりするわけです。

誰が何をやろうと、それがチャレンジである限り、必ず何かが足りないはず。
なので、足りないうちはできないのは当然であって、それを何とかしたいと思うかどうかって問題ですよね。
なので、能力の問題ではなく、感情の問題でしょう?

やめたらできるようにはならないのは当然で、諦めずにやっていれば何とかなるのは、実は世の常だったりします。

なので、何とかしたしたければ
好きなことをやろう
やることを好きになろう
ってこと。

何をやってもその中には多かれ少なかれリスクは含まれているので、やることを好きになれるかというのが大事な資質・能力と言って良いかもしれない

あと、何をリスクとするか?という問題もある。
これは価値観の問題なのだけど。

苦労することがリスクだ
一時的にでも辛い思いをすることがリスクだ
という価値観もあるでしょう。

しかし
思い通りのことができないことがリスクだ
チャレンジせずに後悔することがリスクだ
という価値観もあるわけで。

自分にとっての本当のリスクは何?というのをはっきりさせておくのが大事だと思います。
他人にとっての、ではなくね。

まず最初に決めなければならないのは、「どうなりたいか」なのかな。

同じで良いのか
同じでは嫌なのか
とかね。

未来を見る人・過去を見る人

学校の授業で言われたことをやる
となると、それは定型的な知識の習得をすることになります。
それは必要なことではあるのですが、そればかりとなると、それはそれで大変危険なことだと思っています。

定型的な知識って、100%過去のことだから。
それだけでは未来の側は見られないのです。
現状ではこれしか選択肢が無いから、選択の余地は無いけど。

未来を形づくるためには想像力・創造力が必要です。
それを形にしていくのが開発の仕事。

もちろん、未来を創造するためには過去の知識や経験からなる定型的な知識も必要になります。
何も新しいものを創造するといっても、必ずしも発明的なことをしなければならないわけではなく、従来の技術を新しい使い方や組み合わせで用いるのもアリなわけです。

とはいえ、従来の技術を使うといっても、創造的な使い方をする想像ができないとね。
創造と想像…あぁ、ややこしい。

いずれにせよ、想像力と定型的な知識の一方だけではダメなわけで、それらをまたいだ両方の能力が必要です。
でも、どちらが得意なの?どちらに重心が寄っているの?
それが自分の立ち位置を決めることになるでしょう。

さて、では想像力はどうやって身に付けましょうかね。
それは実践できるフィールドで頑張ってみるしかない。

そのための理想的なフィールドとなるべく、夢工房は頑張ってます。