ARLISS 2024 出発

今年も模擬惑星探査機CanSat(カンサット)の大会、ARLISS(アーリス A Rocket Launch for International Student Satellites)の季節がやって参りました。

ネバダの砂漠で模擬惑星探査機CanSatを打ち上げてきます。

今回の遠征メンバーは、4年生になったお馴染みコータローと、1年生のヒロヨシ、ユッチの3名。

飛行機は、まずはUnited航空で9時間55分かけてロサンゼルスに行きます。
成田を出るのは16:55で、ロサンゼルス到着は同日の10:50。
時差の関係で、時間が戻ります。

そこからSouthwest航空でネバダ州のリノまで移動。リノ到着は17:15。
リノからはレンタカーで、田舎町のファーンリーまで行くのが本日のミッション。

移動時間は、成田で飛行機に乗ってから、ざっと16時間くらいです。

では、行ってきます。

ディーゼルの話

先日、車屋さんにオイル交換をお願いしました。

昔は自分で換えてたのですが
最近はすっかり車屋さんにお任せです。

ハイラックスのエンジンはディーゼルターボです。
調子良いので、あまり細かいことはあまり気にしていないのですが、興味本位で、どんなオイルを使ったのかなー?
と伝票を見ると…
「DL-1」
とだけあります。

どうもこれ、DPF(Diesel particulate filter:ディーゼル排気の黒煙粒子を捕まえるフィルター)を装備しているクルマ用のオイルの規格なんですね。

この規格のオイルを使わないと、DPFの目詰まりが早くなるとのこと。

DLは、ディーゼル・ライトで、小型のディーゼル車用ですね。
対して、DH(ディーゼル・ヘビー)ってものあって、これは大型用。

環境対策が施されたディーゼルって大変なんですねぇ。
オイルまで専用の規格になっちゃうのです。

ちなみに、煤(HC:ハイドロカーボンと言います)は、比較的燃焼温度が低いときに発生しやすいです。
DPFでキャッチしておいて、溜まったら燃焼させます。

ディーゼルの排気には、もう一つ問題があってNOxってヤツですね。窒素酸化物です。
こっちは燃焼温度が高いときに発生しやすい。
これに対しては、アドブルーと呼ばれる尿素水をマフラー内に噴射して、NOxを、無害な水と窒素に変えますす。

このアドブルーは、補充が必要ですが、満タンにすると1万キロくらい走れちゃうので、普段はあまり気にしません。
ただ、使い切っちゃった状態でエンジンを切ると、ある程度の量を補充しないとエンジン始動できなくなるので注意が必要です。

と、昔に比べて色々あって面倒なようですが、良くできていますよ。
パワーもあるし、車内にいれば静かだし、振動もあまりありません。

技術との付き合い方

「技術」は、そもそもの太古の昔は存在せず
何らかの目的を達するために生まれたわけで
「手段」に過ぎない…

なんて言ったら軽く見過ぎているようだけど
実際その通りです。

要は、ある手段を達成することができるのなら
どんな技術でも良いわけです。

もちろん、高度な目的を達するためには
高度な技術が必要なわけで
そういった経緯で技術は発達してきました。

ちょっと厄介なのは
理系人間の我々は
「技術」が好きなわけで

何かをやるときに
ついつい技術の側から
全体を構成したくなっちゃうのです。

つまり、手段を先に決めがち。

細かいところからやろうとするのは
学校教育の弊害でもあるとは思いますが

手段を先に決めると
それによって為されるゴールが制限されちゃって

ヘタすると目的が手段にコントロールされる
なんてことも起きて

それではまさに本末転倒。

技術の進歩は
実現手段は置いておいて
高いゴールを設定して
「これ、なんとかならねぇかな」
というところから生まれます。

ゴール到達のモチベーションが高ければ
何がなんでも手段を生み出そうとするでしょう。

これに対して
楽をすることがゴールだったりすると…

目標(形上のものであって、すでにゴールではない)を設定して
実現手段は、できるだけ労力が必要無いことを選択する(むしろこっちがゴールだから)けど
無理そうなら目標を手段に合わせて下げちゃったりして
一体、何のために何をやっているのやら…
という状態になります。

ヘタすれば
「それは不可能である」
ということになれば
それこそやる必要が無くなるので
最高に楽になる。

しかもこのロジック
意外なほど蔓延していると思います。

まぁつまり
技術と付き合っていくなら
好きなことに熱中するようなやり方をしないと
ちょっとうまくいきそうもないわけです。

これ、知識とか知能とかじゃなくて
心の問題でしょう?

そう思いませんか?