こうすればうまくいく 17

意外と続いてます。17回です。

うまくいく人とは言っても、持っている特性によって色んなケースがあります。

簡単にイメージできるのは、一つのことに対して、一途に集中して取り組むといったものでしょう。

でも、そうでもない場合も結構あるわけで、一つの例をご紹介。

あっちこっち手を出す人。
意外なことにこれでうまくいく人もいます。

飽きっぽいのですよね。
一つのことに集中しにくいというか、ムラが多いというか。
で、色々やる。

何かそんなんじゃうまくいきそうもありませんが、大事なことがあります。
それは…

軸足を外さないこと
です。

一見バラバラなことをやっていても、それらは同じ方向に向かっていたりする。
色々な経験を積んで、それらを結びつけて、ゴールに持っていく。
統合力とでも言えば良いのかな。

そんなふうに、結果的にうまくいくケースもあるのです。

一つのことに集中できるか否か
それだけが結果を決めるわけではありません。

一つのことに集中し続けることができるというのは、長所ではありますが、執着が強すぎて方向転換が苦手なこともある。

対して、色々手を出す人は執着が無いので、「ダメだ」と思ったときの方向転換が容易で、スピードで勝負できたりする。

気を付けなければいけないのは、いずれのケースでもその特性の使い方によっては、うまくいったりうまくいかなかったり…メリットにもデメリットにもできるということ。

なので、自分の特性をうまく使うことが大事ということですね。

そもそも面白いか…だ

大学に限らず、学びにはモチベーションが必要。
あ、一応言っておきますが、学校での勉学なんて、学びの中のほんの一部に過ぎませんからね。

で、学校は面白いのか?そこにパッションはあるのか?
というのが決定的に大事だと思います。
というのが今回のお話し。

というか、高いモチベーションで多くの経験を積む環境でないと、知識だって経験だって身に付かないでしょう。
面白くもないことをやらされるような環境で、一体何が育まれるのでしょうか?

せいぜい最低限「以下」ですよ。

とか毒を吐いてスッキリしたいわけでは無く、この状況をもっと良くするにはどうしたら良いのだ?ってところが要点です。

人は面白がって夢中に何かをやるときって、凄く吸収するし、成長します。
そういった環境になっている学校がどれくらいあるのでしょうか?
沢山あるなら良いのですけど、恐らくほとんど無い。

どうも我々は、好きでもないことを苦労してやるのが学びであるとか仕事である、みたいな価値観を持っちゃっているようで、その辺をひっくり返さないとどうにもならんのだろうな、と思います。

例えば、我々理系人間は「力学」とかやるのですが、それが一体何の役に立つのかが分からないまま、必要だと「言われたから」学んでいたりします。

でも、それを自分が好きなことにリアルタイムで役に立てられたら、それはもう面白いはずなんですよ。
目の前で力学の威力を見せつけられて、それによって自分がやりたいことができたら
「力学スゲー!」
ってなるでしょう。
それは語学だって何だってそうだと思います。

で、どうも今は
「四の五の言ってねーで、まずは覚えるんだよ」
そして
「そしたら会社に入れるとか良い給料もらえるとか
何かいいこと起きるだろうからよ」
って感じでしょうか。

「まずはこの最高の登山靴とバックパック買えよ。
そしたら素晴らしい山が目の前に現れるだろうからよ。
この素晴らしいアイテムがあったら登れるに決まってんだろ」
みたいな感じですかね。

嘘ばっか。
あ、言っちゃった。

勉学はできるに越したことはないでしょう。
でも、それらは何かをするためのツールであって、問題は「何をやるか」なのです。

クイズ王になりたいなら、色々知っているだけで完結して良いと思います。
いや、たぶん反射神経とか勇気も要るでしょうけど。

でも、エンジニアとかクリエイターとか、新しいものをつくるのであれば、大事なのは「何ができるか」であって、色々知っていることは必要なことの一部です。

「知ってる」ことに加えて「できる」が無いと、成果は出せません。
凄い学力持ってたとしても、実社会では
「へー、凄いんだねー。
んで?お前何ができんの?」
で瞬殺でしょう。

まぁ、その辺は若い世代も薄々気付いてはいるでしょう。
消費者だって、これだけ世の中が変わっているのに従来通りの教育ビジネスに黙って乗せられているほどバカじゃないわけで。

とはいえ、「じゃぁどうすんの?」というのは正解が無いのが困ったところ。

でも、一つだけ正解らしきものは存在します。

大好きなことを夢中でやることです。

「そうか!じゃ、大好きなゲームやろう!」

ふーん、それでいいならそうしてみたら?

と、皮肉言ってる場合じゃない。
そうじゃなくて、クリエイティブで生産的なことですよ。
形はあっても無くても良いのだけど、自分以外の人に提示して
「わー、すげえな!」
となりそうなもの。
もしくは、そこに向かうものです。
急には無理かもしれないのでね。

すでに何かをやっているなら、それを続けるのがチャンスでしょうし、何も無ければあまり考えずに色々やってみたら良いでしょう。
夢中になってやっていれば、知識もスキルも必要になるでしょう。
どうしても成し遂げたいことがあれば「絶対に必要だ!」と思うでしょう。
その時が学びとして本当に「美味しいとき」です。
そうやって身に付けたものは忘れません。

年長者に聞いてみたら良いですよ。
「学生時代に徹夜して暗記したようなこと、どれくらい覚えてますか?
どれくらい役に立ちましたか?」
って。

「おう!ほとんど覚えてるし、みんな役に立ってるぜ!」
って人はどれくらいいるだろうか。

社会に出てから
「ああ、もっと勉強しておくんだった」
という話しを聞くことがありますが、それは無理だったんですよ。
だって、面白くもなかったし、本当に必要だと感じてなかったのですから。

良い子のロジック

良い子になって欲しい

それは皆の願い
なのかな?

でも、そもそも良い子って何だ?
ってとこが今回のポイントなんですけどね。

ところで、良い子のイメージってどんなの?

言われたことをやる。ちゃんとやる。

ですかね?

そして良い子はそこから踏み外したりしない。
余計なことをしない。

それが極まると…

言われたこと以外やらない
となりやすいのではないかな。

それによって怒られるという面倒が発生しないので、リスクを回避できる。

しかし!
言われたことをやる
というのは、指示する側の想定の範囲内で行動するということだから、意外性が無くて面白くないのですよね。
新しいことや、驚くような結果は出せないのです。

何より問題なのは…

小さいことから積み上げる思考をするということだと思っています。

これ、どういうことかというと、何か新しいことをやったり、方向性をスイッチしたりするときに、現状に対してチマチマ付け足すような考え方ややり方をするってことです。

それやっちゃうと、入出力に対するゲインが良く分からないのですよ。
あ、良く分からない言い方でしたね。
何によってどれだけ変わるかとかが分かりにくいってことです。

何をやったらどうなるのかよく分からない
分からないからできない
もちろん面白くない
みたいなループにはまりやすい。

色々言いましたが、言われたことをやってくれる人は必要です。絶対に。
でも、皆が同じじゃつまらないのですよ。
言われてもいないことをやって、驚かせてくれる人も必要です。

余計なことをやると大抵怒られますが、時に驚いたり喜んだりしてくれる人もいます。
それが付加価値ですね。

人は生まれたら、ルールも常識も倫理観も無い状態から成長していって、大人になるのだけど、どうなるかの鍵は、やはり環境なのですかね。

色々言ってきましたが、チャレンジはできないのはつまらないよね、というのが今回言いたかったこと…で良かったのかな。