やりたいことを早くやろう

ホンダが
2040年にはEVとFCEVを100%
にするそうですね。

これを聞いた時
マジかよ
と思いました。
皆さんも思ったでしょう?

皆さん、今後のEV化について色々考えているでしょうね。
自動車好きの人なら特に。

EV化にすれば色んな問題が一挙に解決!
というわけにはいきません。
それは大きい会社なら重々承知していることでしょう。

分かりやすいところで言うと
電池のエネルギー密度が液体燃料に比べて圧倒的に低い
これによるデメリットは
車が大きく重くなったり
あるいは走行距離が短くなったり。
あとは価格が高いとか。
電池を作るにもかなりエネルギー必要ですしね。

世界的にEV化をする
なんて話を聞くと
アフリカとかの中国の次の巨大マーケットはどうするつもりなの?
なんて疑問が湧いたりしたのです。
値段高くて買えないんじゃないの?
とか
インフラなどが環境にマッチしないんじゃないの?
とか。

でも、事の本質が
石油の生産量となると
こりゃ参っちゃうぞ
という話になります。
車だけの話ではありません。

以下は私が簡単に浅~く調べた結果なので
真に受けなくても結構なのですが

既存の油田からの生産量は
今も結構な勢いで減っているようです。

それに対して
シェールオイルを採掘しているものの
コイツはコストが高いし、生産量も増やせないでしょう。

さらに
新しい油田
特に採掘が容易な場所にある油田は
最近は見つかっていないようです。

つまり
単純に今後利用できるエネルギー量が大幅に減る
ということになります。
石油って、エネルギー密度の面で見ると非常に優秀ですから
これに変わるものはそうそうありません。
こうなってくると自動車だけの話ではありません。

ヨーロッパでは、フランスの原発
北欧の氷河による水力発電などがあり
獲得できる電力としては優位なのかもしれませんが
それだけではどうにもならんでしょう。

日用品をはじめ色々な製品の生産はもちろんですが
食料の生産だって石油のエネルギーに相当頼っている。

ということは
世界的にエネルギー不足によって
あらゆるものの縮小が始まるかもしれません。
もちろん人口も。
食料なければ生きられませんから。
人口爆発どころか
人口爆縮するかもしれません。
それは発展途上国からか。

だとすると
未来のアフリカのマーケットは存在し得ない?
自動車に乗れるのは先進国だけ?

とすると
全部お値段の高いEVにしちゃっても良いのかもしれません。

もちろんバッテリー作るための膨大なエネルギーなどは
問題として残りますが
それは将来の技術発展の課題として先送りせざるを得ないでしょう。
石油無くなっちゃうのですから。

と、評論家みたいに色々書いてみましたが
所詮は素人の推測にすぎません。

では、何でこんなことを書いたかというと
この推測がどの程度の精度を持つかは分かりませんが
どうも根本的な部分が大きな変化をする可能性はあるわけで
学生達にはそういう環境でも
やり甲斐を持って頑張って欲しいわけです。

未来には何が起きるか分かりません。
そういう時の身の処し方は
日頃チャレンジしていないと身に付きませんし
それができていれば悲惨なパニック状態にならずに
むしろ楽しめるかもしれません。

その準備にどれだけ時間を掛けられるかは分かりませんが
できるうちに色々とチャレンジして欲しい。

2040年であれば
その10年以上前には
すでに色々と変化が始まっているはず。
今の大学生なら
エンジニアとしては
ちょうど脂が乗った良い時期です。

そのための下地を作っておくなら今しかない!
やるべきことをやるのは今だ!

今、何かしら頑張っていることは
将来きっと役立つはずです。
本気でガンガン行きましょう!

之を楽しむ者に如かず ですよ

論語にこんなのがあります。

之を知る者は、之を好む者に如かず
之を好む者は、之を楽しむ者に如かず

知っていることは、好むことには及ばない。
好むことは、楽しむことには及ばない。
という意味です。

そりゃそうだよなぁ
と思いますが
これ、実践されてませんよね。

日本に論語が入ってきたのは1700年くらい前。
論語が書籍として普及したのは600年以上前です。

なので、こういったことは
かなり以前からこういうことを知っていたはずなんですね。
でも、真に受けて実践していたかは別ですかね。

大学の研究者は好きなことを研究しているので
概ねこんな感じになっているかなと思います。

学生はどうかな?

うーん
どうもそうはなっていないように見えますね。

まぁ最近は
親が大学に行けって言うから
みんな行くから
という理由で進学する傾向が多いので
特にやりたいことが無いとか
という学生も増えていると思います。

とはいえ
色々話していくと
何かしらやりたいことがあったりするんですけどね。
色んな理由でそれを押さえ込んでいたりすることが多いです。

何でもいいからやればいいのにね。

「勉強」というと
本当はやりたくもないけど我慢してやらなければならない
みたいな風潮がありませんか?

義務教育なんかは
最低限知っておかないといけないことが中心ですから
四の五の言わんで憶えとけ
みたいな部分があっても仕方ないのかもしれませんが。

あ、勘違いして欲しくないのは
難しいことなんて学ぶ必要ない
と言いたいわけではないのです。

学ぶにしても、もっと良い方法があるんじゃないかな?
そのための努力や工夫がされているのかな?
ということなのです。

学ぶべき内容は
それなりに難しいことなので
必要性を感じられないまま
「これを覚えろ」
「これをできるようになれ」
ではなく

ワクワクしながら
いろいろ挑戦して
必要性が実感できるような授業に変えていけたら良いな
と思っています。

あ、そうか!
チャレンジが無いんだな。
なるほどなるほど。

今は少しずつ試しているのですが
そのうちレーシングカーを作っている連中が
自主的に新しいことを学んでいるような
そんな仕組みの授業ができたら
大学ももっと楽しくなると思います。

うまく工夫しないと
授業にした途端に楽しくなくなる
なんてことも起こりえるんですけどね。

その辺はこれから色々試してみましょう。

我、真理を得たり ちょっとだけ

以前から心掛けていることがあります。

動機善なりや 私心なかりしか

これは京セラ創業者の稲盛和夫さんが
KDDI(当時は第二電電)を創業する時に
自身に問いかけておられた言葉です。
有名ですね。

この言葉を知った時
当時は完全に飲み込めなかったものの
何かピンとくるものがあったので
自分の行動指針としてノートに書き留めて
ことある度にに見るようにしていました。

それから何年が経って
ここ数年で、やっと腹落ちしてきました。

私の望みは
学生の夢が叶うこと
ではありますが
それはごく一部です。

一番重要なことは
将来彼らが世の中の役に立ってくれることです。
それを彼らの得意なことや
好きなことで実現してくれれば嬉しいし
それが一番うまくいく方法なのだと思っています。

では、今回の核心です。

人は色んな希望を持っています。
いわゆる夢の実現、自己実現などもありますが

自身の安定した楽な生活のために
仕事が欲しい!
お金が欲しい!

こういう動機は自分のためでしかない
利己的なものなわけで
これが我欲であり私心です。

今や…というか昔から
それが当たり前なのかもしれません。
偉そうにこんなことを書いている私も
大学生の頃はそんなものでした。

でもこの私心が
うまくいかない根源だ
ということに気付いている人は少ないと思います。

「食うために仕事をしている」
という動機は別に珍しいことではありません。
良く聞きますよね。

でも仕事には必ず相手がいて
相手のためにやるからこそ対価がもらえるわけでしょう?

対価を払うとき、我欲に基づいて仕方なくやっている人と
本当に相手(お客さん)のことを考えてやっている人の
どちらに気持ちよく払えますか?

あなたは
「俺が食うために必要だから、これ買ってくれ」
と言われてお金を払いたいですか?

なんて聞くだけ愚かですね。

そんなの分かっているけど
きれい事言ってもどうにもならない?
自分だけは利己的な考えでもお金がもらえると?
本当なんですか、それ。

チャンスもお金も、相手に渡すには理由が必要です。
厳密には、理屈ではなく感情の問題だと思いますが。

自分のことばかり考えている人間に
周囲が同意して力を貸す気になれるか?
チャンスをあげる気になれるか?

なれるはずはないですね。
なれるとしたら
それは取引上とか職務上の理由だったりして
本心から同意して動いているわけではない。

なので
他の利のために仕事をすべきなのですね。

それを
自分の好きなこと
自分の得意なことで提供できたら最高です。

これは
会社の仲間との関係でも同様でしょうね。

皆が利己的な心で動いているとしたら
それに同意できる者はいないはずなので
あらゆることがうまくいかなくなるはず。
当然ながら
そんな人間が集まった社会はうまくいかなくなります。

そして
そもそも利己的なことのために
全力を尽くせるのかというと
もちろんそんなことはないわけで
そういうものって
短期的で小さな成果になること多くて
困難に遭遇すると
簡単に諦めたり変えたりできます。
結果、うまくいかないことが多い。

でも
利他的な心で動けば
同意してくれる人は多いでしょうし
多くの人が力を貸してくれるはず。

皆が喜んでくれることなら
必要としてくれる人も多いでしょうし
やり甲斐も感じられるでしょう。
もちろん、そう簡単に諦めたりはできません。
最終的にはうまくいったり
色々と得られるものが多くなる。

もちろん
得たものは溜め込むのではなく
次に回すんですよ。

言うは易しで
できるかどうか
どこまでできるかは
やってみないと分かりません。
なので可能な限りやるべきでしょう。

やってみないと分からないならやらない
とか
分かっていることしかやらない
などという選択肢は無い!

技術は人なり