雨のレースから学ぶ その2 表層心理と深層心理

雨のレースから学ぶ
意識のお話をさせてもらいました。
こういう話を偉そうにさせてもらってますけど
もちろん私は専門家でありません。
ネタ元は専門家から伺って
自分の経験したことと合致させて
納得いく形に整理した内容です。

というわけで
今回もざっくりといきます。
具体的なレースネタからは離れていきますが
レースでは
考えなくても速く走るための行動
を取れるようになることが重要なので
今回のネタは
あながちレースから離れていくとも限りません。

我々の心は
表層心理と深層心理
の二層構造になっています。

我々が頭で考えている(意識している)のが
表層心理

意識していないのが
深層心理
考えずにクセでやっちゃうのはこちら。
「雨のレースから学ぶ」で書いた「無意識」です。
これを自由自在にコントロールできるといいよね
という話でした。

クセのように
意識せずに
ついついやってしまう行動
もしくは判断
これを習慣とも言いますね。

深層心理によるクセってやつは意外とやっかいです。
深層心理は
良いとか悪いとかを判別できない
人称を判別できない
という特徴があるのです。


ターゲットに対して
グイグイ向かっていきます。

どういうことが起きるかというと

何か心配なことがあって
それをとても気にしていたとします。
すると
気にしている対象に向かって
グイグイ進んでいってしまうのです。

本人は
そんなこと起きて欲しくない
と思っていても
深層心理は
起きて欲しいとか欲しくないとか
そんなことはお構いなし
この起きて欲しくないこと
強い印象自体に向かっていきます。

心配性の人って
結構トラブルに遭遇しますよね。
深層心理の作用で
本人が望んでいなくても
自動的にトラブルの方に向かう
選択とか行動を取ってしまうから
だそうです。

これは
人の悪口とか否定的な意見ばかりを言っている人
も同じです。

これ、何かに似てるな
と思ったら
見ている方に行く
バイクの特徴と一緒なんですねー。
行きたくなくても
見ている方に行っちゃう
クルマじゃそういうこと無いですけどね。
こういうところも
バイクが好きな理由かもしれません。

さて
深層心理を思ったようになるように
修正することができれば
自動的に成功に向かって
行動できるようになるじゃないですか!
なんと素晴らしいのでしょう!

やり方はそんなに難しくありません。
今のクセを新しいクセに
置き換えてしまう
つまり
上書きしてしまえばいいのです。

行きたくない方向ではなく
行きたい方向を見るように
習慣を上書きするには
まずは意識的に
行きたい方を見る
つまり
理想を考えて
理想的な行動を取る
そして
それを繰り返す。

それだけ?

それだけです。
繰り返せば習慣になるでしょう?
ほら、新しいクセのできあがり!

この件については
マザー・テレサの言葉も参考になりますね。
習慣を形作るのは
言葉
それを形作るのは
思考

なので
考えたらそれを口にする
というのも効果的です。

人は口にしたことを自動実行する
とも言われていますのでね。

なので
理想があれば
自信が無くても
言っちゃったほうが良いんですよ。

色々言ってきましたが
「言うが易し」ってヤツで
「お前できてんのか?」
と言われると
「すんません。苦戦してます」
って感じなんですけどね。

どうせこういうのって
完璧にできることなんて無いんですから
ちょっとずつできるようになって
それを楽しんでいけば良いんですよ。

皆さん頑張りましょう!

道具の進化 石器編

突然ですが
石器についてのお話です。

技術についていろいろ考えていると
「そもそも何で?」
と思うことがよくあります。

そう思っちゃうと
どんどん過去にさかのぼって知りたくなってしまいます。
人の使う道具の歴史をです。

歴史の授業なんて
まったく興味がなかったくせに
技術が絡むと変わってくるなんて
自分でもビックリです。

こういうのって
ネットや本でいくらでも知識は手に入りますが
謎も多くて面白いです。

人の使う道具を
可能な限りさかのぼって
もっとも古いところだと
石器
に行き当たります。
(厳密には動物の骨を使った道具などもあるのでしょうけど)

食物をすりつぶすために使った石皿とか
石のナイフ、斧、鏃(やじり)とか

そもそも道具を使い始める
ということ自体すごいことだと思うんです。
でも、石皿なんかは
まぁ分からないでもない。

手にもって
ゴリゴリやることで
今まで食べられなかったものを
食物に変化させることができる。
硬い殻をもった実とか。

鏃は凄いですよ。
つまり弓矢を使うということですが
自ら手を触れずに獲物を倒すことができる。
獲物を獲得する効率が飛躍的に向上して
猛獣を倒す時のリスクも低減できた。
しかも
これが石器時代に世界中にあった。

人が手にした技術を用いた道具としては
弓矢が最古のような気がします。
斧もナイフも技術があるといえばあるのでしょうが
弓矢とはレベルが違うでしょう。

石をナイフにしたり
棒の先端に取り付けて槍にする
手に持って使う
時には投げる
この辺までは思いつきそうです。

でも、弓を使って飛ばす
というのを思いつくというのは
凄いことなのではないでしょうか。

しかも
どの国の弓矢も
ほとんど同じ部品構成です。

そんな昔に
世界中で同時多発的に
思いついたのでしょうか。
それとも
どこかを起点として
世界中に広まったのでしょうか。

現代に生きる我々から見れば
弓矢は原始的な道具の一つかもしれません
(いまだに使っているというもの凄いですが)

でも
弓矢が生まれたときは
超ハイテクな技術だったはずです。

当時は
どれほどのインパクトを持つ道具だったのでしょうね。

弓矢があれば
食料の獲得が容易になって
さらに身を守れる

おそらく弓矢によって
当時の人口はかなり増加したのではないかと思います。

ちなみに
日本で石器時代に続く縄文時代の遺骨からは
鏃の傷をもったものがほとんど見られないことから
こういった道具を使った戦いは
ほとんどなかったのではないか
と言われています。

雨のレースから学ぶ

以前、雨のレースが好きだというお話をさせてもらいました。
比較的、雨のレースでは成績を出せていたのです。
まぁ、得意ということですね。

それはなぜでしょう?

一つの理由として
オフロードレースのキャリアが長かったので
タイヤが滑ることに対する恐怖感が
そもそも少ないというのはあると思います。

とはいえ
タイヤが2個しかないバイクで
それなりのスピードでサーキットを走るのだから
滑りやすい雨のレースはリスクが高くなるわけです。
1回でもコケたらレースは終わりですしね。
濡れて寒くて不快だし。

レースは乗るマシンと
それをコントロールする人間のパフォーマンス
両方の結果が現れます。

雨のレースだと路面に伝達できるパワーの限界が低くなるので
乗る側のパフォーマンスがより重要になってきます。
肉体的なパフォーマンスとライディングスキル
この2つはいかんともしがたいのですが
精神的なパフォーマンスが結構効いてきます。

なぜかというと
人が発揮するパフォーマンスの根源に
精神的なパフォーマンスがあるからです。

式にすると
結果=マシンのパフォーマンス+(肉体的なパフォーマンス+ライディングスキル)×精神的なパフォーマンス
といった感じでしょうか。

精神的なパフォーマンスが低いと
肉体的なパフォーマンスも
ライディングスキルも発揮できなくなってしまう
というところがポイントです。

これをどうしたら良いか

簡単に言うと
別に雨を嫌う必要ないじゃん
ということです。

雨のレースは
雨が降っているのを見たときの
最初の印象で決まってしまう気がします。

「雨か、嫌だなぁ」
多くはそう思うでしょう。
当然のように。

でも
「嫌だなぁ」
という精神状態で
ベストなパフォーマンスが発揮できるでしょうか?

できないということは皆知っているでしょうけど
それも仕方ない
と思っていますよね。
いや、無意識だから
思ってもいないかもしれません。
「仕方ない」と自動的に受けれ入れてしまっている
と言ったほうがいいかもしれませんね。

そう
多くは「無意識」で「受け入れて」しまっているのです。

なので
雨によるパフォーマンスの低下をどうにもできない。
なんせ
すでに無意識で受け入れてしまっているのですから。
コントロールしたい対象が
自分の手の届かない
無意識の領域に行ってしまっているのです。

この解決方法はただ一つ
そもそも雨が嫌いではなくなることです。

雨の練習を増やすのはもちろん効果的ですが
勘違いでもいいので
「雨が好きだ」
と思い込むことです。

今まで無意識下にあって
自分でコントロールできなかったものを
意識的に変えてしまう。
これが結構効いてきます。

多くの場合
「嫌なものは嫌」
として
自分の意識から遠ざけてしまい
手の触れられない存在にしてしまいます。

でも、そこに重要な何かがあった場合
自分ではどうにもできなくなる
ということでもあります。

逆に
自分の無意識領域をコントロールできると
色々なことができたり分かったりする
ということですね。

こういうことが自由自在にできると良いのでしょうけど
なかなか難しいですね。

機会があったら続編を書いてみますね。