FSAEオーストラリア大会 イベント翌日 梱包日

イベントは終わりましたが今日も早起き。
5:40起床。起床時は16度。日中は30度になる予報。

天気予報では今日は30度を超えるという予報でしたが、概ね曇りで時折にわか雨が降る
気温は28度ほどでした

今日はお世話になったホンダオーストラリアの社長さんにご挨拶させていただいて、日本に返送するマシンを含めた物資の梱包を行いました。

ホンダオーストラリアの皆さんには、最初から最後まで大変良くしていただいて、いくら感謝してもしきれないほどです。
素晴らしい環境を提供してくれたのはもちろん、学生達に理解を示してくれて、刺激や知識を与えてくれたり。

さて、梱包が終わった後はどうしたか?

例年であれば、梱包作業の後は、束の間の観光を楽しむのですが、今回はそんなことをしたいそぶりさえ見せませんでした。
チームはかなりシリアスでポジティブな向上心を手に入れたようです。
今までと違い、そこかしこで今後の活動や開発内容の話をするようになりました。

オーストラリア最後の夜となる今夜は、例年行っていたレストランにステーキを食べ機行きました。
イベント期間中は、朝から晩まで1食あたり300円のサンドイッチでしたが、最後のご褒美です。
そこには現地の友人数名も来てくれて、楽しいひと時になりました。
学生達も彼らから色々と学んだようです。

で、夜中に宿に戻って彼らがしたことは…開発から大会参加まで通した評価会です。
忘れる前に大事なことをまとめておこうというわけです。

来年はイケる気がしてきましたよ。

明日は早朝起床で空港に向かいます。
9:20発の便で出国、同日中に帰国する予定です。

FSAEオーストラリア大会 イベント4日目 ダイナミックイベントその2

5時30分の朝食時、気温は11度。今朝も寒いです。
でも、日中の気温は26度ほどになる模様。

今日はイベント最終日。
コース1周のタイムを競うオートクロスとドライバー二人が交代で走るエンデュランスの日です。

そもそも、満足にテストができていないことに加え、ほとんどのドライバーは乗車経験が無い状態で、果たしてどうするべきなのか。

メンバーが色々と考えた結果、唯一乗車経験がある4年生の中根が走行して完走した後、二人目のドライバーの1年生、有森が走行する前にイベントクローズとなってしまいました。

そしてメインイベントのエンデュランスは二人のドライバーが交代を挟んで10周ずつ走行するのですが、第一走者の2年生、久保が4周を走行したところでマシントラブルでリタイヤとなりました。

全ての正式結果は大会終了時に発表されていませんが、スタティックイベントはボロボロで、ダイナミックイベントは完走が1本ともなれば、結果は言うまでもないでしょう。

しかし、現状のメンバーの変貌を見れば、今回の遠征は成功と言って良いと思います。

FSAEオーストラリア大会 イベント3日目 ダイナミックイベントその1

朝の気温は11度ほど。
昨日より少々寒いですが、日差しは強いです。
日中は24度ほどになるとのこと。

今日からマシンを走らせて性能を競うダイナミックイベントが始まります。
今日は8の字のコースを周回してタイムで円旋回の性能を競うスキッドパッドと、直線の加速を競うアクセラレーションの2つ。
明日はコース走行でイベントのハイライトです。

ですが…
当チームはマシンのトラブル解決に至っていません。
電装系のトラブルで、平たく言ってしまうと、電線がうまく繋がっていないのですが、それがあちこちで頻発する症状がずっと続いています。
直しても再発、次は別の箇所、と。
その対策が、こちらに到着してからずっと継続しており、今日も一日中対策に追われることになりました。

結果として、今日の2つのイベントは両方ともロストすることになりました。
加えて昨日のスタティックイベントの結果が発表になったのですが、これがひどい点数でした。歴代無いほどに、というか、他チームでもこんなひどい点数は今まで見た覚えがありません。

さて、ではそんな状況のチームがどうなっているかというと…

もちろん平気なはずはないのですが、実はすでにうまく峠を脱した手応えがあります。
この辺はまだ行動に移されてはいないので、断言はできません。
日を改めてその後の経過とともに整理して記事にすることにしましょう。

現時点で見える具体的な内容としては、昨日までは各担当が自分の仕事しか見ていなくて、最低限のことをやる日々が続いていました。
各人仲良くはやっているように見えるけど、それは表面的なことでしたし、その行動の本質は、自分が楽をできるように、自分が傷付かないようにという利己的なものでした。
もちろん本人達はそんな意識はありません。
無いからこそ変化する動機が無かったのですが、今回のスタティックイベントの結果と、マシンの状態で、やっと現状の自覚ができてきて、このままでは自分の理想とする方向性には向かえないことが分かったようです。
今のままでは努力が足りないとか、そういう問題ではなく、そもそも方向が違うということに気付いたようです。

今さらではありますが、やっとチームになってきた感があります。
これが本物なのであれば、今回の遠征は成功言っても良いかと思っています。
正確には、成功の始まりといったところでしょうか。

マシンのトラブルは、今日のイベント終了後にほぼ解決しました。
まだテストが済んでいないので、断言できるレベルでは無いかもしれませんが。

一通り作業が終わり、ピット前で長めのクランキングの後に、やっとエンジンが目覚めました。
と同時に、周囲から爆発的な歓声が!

これがオーストラリア大会の良いところです。
苦労しているチームがうまくいくと、皆で大喜び。
あぁ、来て良かったなぁ、と感じさせてくれます。

そんな感じで、日本から遠く離れた南半球で、チームの再出発を切ることができました…たぶん。
明日はイベント最終日。
この一日の過ごし方で、ある程度今後に方向性が決まってくるような気がしています。