遠征で見えたこと コロナ禍で何が起きていたか

今回のオーストラリア遠征、成績は散々だったわけです。
でも、悔しいとかそういうレベルではありませんでした。
だって、そんな結果になることは行く前から分かっていましたから。

現地でメンバー達を見て一体何を考えていたか。
それはもう色々考えていましたが、とにかく彼らの言動から、この先どうすべきかという、解決策の一端を見つけたかったのです。

まず最初は、彼らの行動から「一体全体なぜこうなったのだろうか」ということを推測していました。「この状態は一体何なのだ?」と。

そういうことを本人に聞いても良いのですが、実は本人にもよく分かっていなかったりするのです。
だって、習慣からくる意識の思考とか行動ですから。
意識していない部分は本人にも分からないのです。

で、こんな想像をしていました。

彼らが受けていたであろうオンライン授業などを想像するに、見る、聞く、指示に従うという受け身の状況が多かったはず。
まさに「言われて、やる」といった経験ばかり。
自らアクションを仕掛ける経験が無いことに加えて、リアクションすらも必要が無い環境だった可能性は大いにある。

自発的にやった結果からのフィードバックなどが充分にできなかったどころか、ほとんどそういった経験が無いと言っても過言ではないだろう。
また、他人の気持ちを慮る機会なども圧倒的に少なかったはず。

だからこそ、それらを取り返したいといったようなモチベーションを持っていたりするが、そもそも経験が少ないので、どうしたら良いか分からない。

結果のフィードバックによる改善などは、経験が無いが故に何度も同じことを繰り返してしまうことが多い。

チャレンジしていなかった
というか、できなかった
むしろ、してはいけなかった

そして「もの」に触れる機会も無かったはず。

こういった状態、どうしたらいいのだろうなぁ。
とにかく経験の数が圧倒的に少ないわけだから、経験させれば…
でも「言って」「やらせる」になってしまうと本末転倒なのだよなぁ…

これが最初に考えていたことです。
仮に思い違いだったとしても、これに対する対策は、相手がどのような状態であっても有効ではないでしょうか。

ゴール到達のために

何かやりたいことがあったら、そのためのロジックというか、シーケンスはシンプルです。

  • ゴールを決める
  • 手段を決める
  • 実行する

これだけです。
細かいことを言うと、「実行する」の中にはいわゆるPDCAとかあって、グルグルしたりしますが、この際それは置いておきましょう。

ゴールが決まって、そこに到達したいと思ったら、まずは現状を認めることが大変大事だと思います。

なぜかというと、「実行する」ための手段を決定するということは、現状とゴールのギャップを埋めるための手段を決めるということなので、このギャップの見積もりが甘いと適切な手段が決められないからです。

現状を認めるというのは、今の自分の状態を知るということです。
いかに自分を客観的に見られるかが大事で、そんな風に見られる視座が必要です。

ただし、ゴールを設定する際に、現状と比べる必要は無いとも思っています。
だって、別に楽をしたい訳じゃないから。
ギャップが大きければ、そのための方法を考えればいいんじゃないでしょうか。

「そんなことできるわけないだろ!
今の自分を見てみろ!」
というようなことを言う人がいたりしますが、別に現状はどうでもいいのです。

ただし、見積もりが甘くて、現状からゴールまでのギャップと、それを埋める手段が見合わなかったり、実行が伴わなかったりしたら、そんなことを言われても仕方ないとは思います。

でもまぁ、無茶なゴールでも、やってみたらいいんですよ。
やってみたら分かることっていっぱいあって、長期的に見たら損はしませんから。

むしろ、労力を払うことを損失にカウントしたりすると、長期的には損失に繋がっちゃうと思います。

現状を認めることは、新たなスタート位置を作ることです。
それが無いと、どうしたら良いかが決まりません。

でも、決まらないまま、まずはやってみるのもアリかとも思います。
最初は基準が無いですものね。
それから手段を決める精度を上げるというのも手かもしれません。

さて、ここまで話を展開してきて気付いたでしょうか?

多くは手段からゴールを構成したりしていますよね。
「今の自分はこんなもんだから、こうなっちゃうだろうなぁ」
みたいな感じ。

学校での学習も同様ではないでしょうか。
ゴールは決めない状態で、細かい手段を得る。そこにこだわる。
結果、「こうなっちゃう」になる。「出来なり」ってヤツですが。
分かります?

これ、良いとか悪いとか、レベルがどうこうと言う話ではなく、順番が逆なんですよね。

FSAEオーストラリア大会 帰国

現地でのすべてのスケジュールが完了したので、あとは帰国するだけです。
4:40に起きて5:30にレンタカーで宿を出発。しとしと雨が降る中ハイウェイを走り、6:00前には空港に到着。
飛行機は9:20発ですが、当チームの遠征では万一を考慮してフライトの3時間前には空港入りすることにしています。

3時間も前に空港に到着するのは、出国のセキュリティチェックが異常に混む可能性があるからです。
これは他国への遠征でも何度かヒヤッとすることがあったので、そうしています。
結局今回のフライトは1時間くらい遅れたわけですが、まぁ早い分には問題は無いわけで。

今回現地でのトラックドライバーを務めてくれた卒業生の梶山君には、11日間の長きにわたりお骨折りいただきました。我々の遠征は、学生たちだけでなく、色々なサポートーによって支えられています。大変ありがたいことです。

成田に着いたら気温は6度ほど。
確かに寒いのですが、オーストラリアの早朝より5度低い程度。
でもTシャツはどうなのでしょうね。

結局、成田に着いたのは予定時刻の1時間後の19:00で、到着後は豪ドルから日本円への両替やら何やらで、大学到着は22:30でした。
メルボルンとは2時間しか時差が無いとはいえ、体は夜の12時過ぎなわけで、やはり結構眠いわけで、大学到着後は簡単なミーティングをやった後に解散となりました。

今回はマインド面での収穫が大きかったので、この成果はこの後ボチボチまとめていきましょう。
お疲れ様でした。