初動と現状

ど根性ガエルのヒロシの先生は、「教師生活25年」だっけ?
あと5年だ!
若いコは知らんか(笑)

大学に来て、Formula SAEをやる学生達と付き合い始めた当初からは、色々考え方ややり方が変わりました。

最初の頃はよく怒ってたなぁ
と思います。

怒ってた理由は
学生に対する期待と現実のズレが原因でした。

始まりは彼らの
「勝ちたい!」
という一言から。

とは言うものの
経験が無いのだから、そのために何が必要か、どうしたら良いかは分からないのは当然で、そこに期待と現実のズレが生じます。

こっちは学生のやったことを評価する立ち位置なので、ああしろこうしろというよりは、「勝ちたいって言って始めたんだから勝てるようにやろうぜ!」という感じなんですけどね。

でも、学生達は精一杯やってくれました。
全く何も無い環境で彼らがやったことは奇跡的でした。
おかげで彼らは伝説的な成果を残せたと思っています。

そして、ありえない奇跡が今日まで続いてます。

他からどう見えるかは分かりませんが
私はそう思ってます。

最初の頃は、限られた時間内で現実離れした成果を絶対に残すことにフォーカスしていたので
かなり厳しい状況だったと思います。

でも、活動立ち上げの時期の創設メンバーってのは、モチベーションが高いのでそういう状況でも耐えていける。

その彼らが大きな遺産を残してくれて、おかげで後輩たちが高いところを自然と目指し続ける環境ができたのだと思います。

初動は大事なんですね。

でも、そんなチームのバックグラウンドをある程度知っている後輩たちは、失敗をせずに効率よく高いところに行けないか、という至って普通な欲求を持ちます。

そんなの無理です。

だって経験無いんだから。

でも、彼らの在学中に、ある程度納得できるところまで行って欲しい。
入学時には経験がなかった新しいメンバーを、先輩たちより高いところに行けるようにするにはどうしたら良いのか。

在学期間は4年と限定されているので、普通に考えたら無理なのかもしれませんが、それでは納得できませんよね。本人は。

でも、第三者が色々とやることを強制してレベルを上げようとしたら、年々キツいことになってパンクするでしょう。

本人の成長を加速させて、自発的に学ぶようにならないとどうになりません。

幸運なことに、時が経つにしたがって学生達は色々と工夫して頑張るようになってきています。

おそらく今年はコロナも終息して活動に勢いがつくでしょう。
この春からの新1年生の加入にも期待できます。
どこまでいけるかお楽しみ!

VUCAの時代ですってよ

最近、VUCA(ブーカ)なる言葉を耳にしました。

予測が困難な将来について表すビジネス用語として使われていますが、そもそも軍事用語のようですね。

Volatility(変わりやすさ)
Uncertainty(不確実性という意味での曖昧さ)
Complexity(複雑さ)
Ambiguity(多様性という意味での曖昧さ)
というワードの頭文字です。

なんかね
「来た!来た!!」
って感じじゃないですか?

これから世の中がどうなるか分からないという認識は世界共通のようですね。

これはつまり今までのセオリーが通用しなくなるってことです。
理論が全く不要になるということは無いはずですが
「勘」が威力を発揮するでしょうね。
暗黙知が大活躍するはずです。

ということは、強みを発揮する根源は経験の数とか多様性かな。

かつての日本人のやり方
曖昧さを活かした微妙な世界が威力を発揮するかもしれません。

だとしたら、面白いことになりそうですよ。

再始動!

ここ数日、学生達が夢工房に戻ってきています。
よかったよかった!

まずは卒業研究をやっている新4年生の登校がOKになりました。
ただし事前申請が必要ですけどね。

やはり人がいると違いますね。当たり前だけど。

彼らは早速ゴリゴリやってます。

設計、製作、メーカーさんとの調整、オンラインでの後輩の指導、などなど。

そうそう、就活もやってますよ。
オンラインで。

今まで在宅でオンラインだったので、工房に戻ってきても動けるようになるまで時間掛かるかな?と思っていたのですが、杞憂にすぎませんでした。
いきなりロケットスタートです。

部屋には入れる人数は制限されているので、4月になって授業開始になっても3年生以下の全メンバーが同時には作業できないものの、4年生が作業の段取りをしながら効率よく作業が進むようにシフトを組んでいるようです。

こりゃ4月以降が楽しくなりそうですよ。