卒業式を前に思うこと

1年なんてあっという間で
今年も卒業式が近付いてきました。

昨年は
日本武道館がオリンピックに向けて改装中で
国技館での卒業式を予定していましたが
コロナ禍の影響にて中止となりました。

今年は改修後の武道館での実施です。

当研究室のメンバーには
可能な限り社会に出て役立つように
やり方とか考え方を伝えるようにしています。

私が現場にいたのは20年近く前ですが
可能な限り時代が変わっても共通の
本質的な部分を学生達には
伝えるようにしているつもりです。

しかし必ずしもそれが正解というわけでは無いでしょうし
どれだけ実戦の現場で役に立つかは分かりませんが
何も知らずに社会に出るよりはマシでしょう。
何か基準を持っていれば
それをベースに改善できますから。

研究室を立ち上げた初期の頃は
試行錯誤の初期段階で
とにかくその時に正しいと思ったことを
ひたすらやってきた気がします。

今思えば
当初はかなり無理で無茶なことを
当たり前のようにやっていた気がします。
いや、今でもやってるかもしれない。

でもそんな中で
必死に頑張る学生達が発揮するパフォーマンスに
「あぁ、学生ってここまでできるんだ」
と感動して
そんな彼らから学ぶことは多くて
そのおかげで
今までやってこられているのは間違いありません。

初期の頃の学生達が
基礎を気付いてくれたのは間違い無いですが
それに続く学生達も
新たな可能性を示し続けてくれています。

今でも研究室の試行錯誤は続いていて
常に色々なことを変えています。
これには最終形や完成形なんて無いと思っています。

そもそも完成させようなんて思っていなくて
常に変え続けることが重要だと思っている節もありますが。

学生は4年間で次々に入れ替わってしまいます。
そしてそれは
こんな活動をしているとあっという間です。

この経験が彼らにとって
どれだけのものになるのかは分かりませんが
少しでも意義のある時間であったことを願っています。